相棒
2017.06.29
我が家には猫が2匹いましたが、このブログにも登場した事のある19歳の三毛猫イオが、先日天国へ旅立ちました。
彼女は私が新米獣医師として歩きだした直後にやって来て、仔猫の育て方、避妊手術、膵炎による生命の危機、続発した糖尿病との12年に及ぶ付き合い、晩年は私の鍼灸治療のモニターになり…文字通り身体をはって私の成長をサポートし癒してくれた相棒です。
その彼女の最期は、本当に凛として清々しいものでした。水以外はほとんど受け付けなくなった時、予定をキャンセルして側に居たいと思いましたが、深夜にドタバタと大きな音を立てながらも自力で這うようにトイレに行く姿を見て、「ワタシはワタシで出来ることをするんだから、アンタは自分のやるべきことをしなさい」と言われた気がしました。そして、私の立て込んだ予定が一段落した日に、私の膝の上で旅立ってくれました。
覚悟はしていても喪失感が募りますが、彼女が最後まで身をもって教えてくれた姿を想い、私は私のやるべきことに真摯に取り組んでいこうと思っています。