冬の養生法
2017.12.21
12月22日は「冬至」で、暦の上では冬真盛り、陰が極まる時です。毎年動物園のカピバラが柚子湯に入っている様子がニュースになるなど、二十四節気の中で最も現代の生活に溶け込んでいる日ぢゃないかな、と思います。年末の慌ただしさや風邪の流行など体調を崩しやすい時期にあたるため、養生に気をつけるからでしょうか。
今回は、中国最古の医学書『黄帝内経』(前出:ブログ「春の養生法」)より、冬の養生法をご紹介します。
【冬は諸々のものが門戸を閉ざしてとじ籠る季節です。このような時は、夜は早く寝て朝は日が昇ってから起き、肉体的にも精神的にも静かに過ごしましょう。寒さに触れないよう暖かくし、過労して汗をかかないようにしましょう。これに逆らうと、冬の主役である「腎」が傷つき病になります。たとえ直ぐに発病しなくても、春に病が表に出てきます。】
(中医学で「腎」とは、泌尿器だけでなく、生命の根本・成長や老化にも関わっています。)
その土地によって冬の厳しさが違いますから、全てが現代の日本の冬に当てはまる訳ではありませんが、それでも他の季節に比べると「朝は日が昇ってから起き」るのが良いなんて、優しいなぁ…と意外に思いました。一方、年末年始は様々なイベントが目白押しの時季ですから、「過労しない」「心静かに過ごす」のはなかなか難しく、気をつけないといけないですね。
冬至を過ぎれば今年もあと僅か。ますます寒さが厳しくなりますが、暖かく楽しく過ごして、どうぞ良い年をお迎えください。
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