備えること
2018.06.20
6月18日の大阪北部地震、怖かったですね。病院のある長岡京市では震度5強の揺れでした。前回のブログでご紹介したようなペットの防災など、非常時対策を色々と考えていましたが、いざ直面するとなかなか冷静に対応出来ず慌ててしまいました。
大人でも恐怖を感じるのだから小さな子供さんや敏感などうぶつ達は相当なストレスを受けているだろうな、と心配です。
我が家の猫も、地震の直後は毛を逆立て硬直し、声を掛けるとハッと我に返ってダダダーっと押入れに隠れてしまいました。そのあと半日は隠れたままで、夕方になってようやく出てきて食餌を食べましたが、翌日までビクビクして強張った顔、2日経った今日も彼には珍しく食べ残しています。
もっと揺れたところやもっと敏感な反応をした子達はもちろんのこと、表立って様子の変わらない子も、きっとすごく恐怖や不安を感じていると思います。
地震を防ぐことは出来ませんし、揺れた瞬間の咄嗟の行動はなかなかコントロール出来ないものですが、「事前の備え」と「アフターケア」だけはしっかりしなくては!と改めて痛感しました。
「事前の備え」
それぞれのお家の状況によって事前対策は変わってきますが、以下の点を参考に是非チェック・準備なさってください。
<緊急持ち出しグッズ>
・キャリーケース:できれば日頃から入ることに慣れておく。
・首輪(迷子札付き)、ハーネス、リード:強度の確認をしておく。
・フード: 非常持出用3日(最低10日分は在庫しておく)大好きな缶詰やおやつなど食欲低下時のための‘とっておき’も必須。
・水:フードと同日分(体重1kgあたり1日50ccを目安に)
・薬: 持病のある子は普段から多めに貰っておく。 持病がなくても、“ホテルに預けると下痢をする”など環境の変化で症状が出る場合を想定して準備をしておく。
・トイレグッズ:ペットシーツや猫砂、ビニール袋、お尻拭きなど
・毛布、バスタオル:匂いのついた慣れたものが良い。
・ゴミ袋、ガムテープ、新聞紙、軍手など(人用と共用で)
・情報ノート:ペットの特徴や性格、既往歴、ワクチン接種等の情報を記入し、全身がわかる写真を添付しておく。
<家の対策>
・家具類の転倒や落下防止対策をする。(キャットタワーやケージも同様に)
・高い場所に危険なものを置かない。(ケージやどうぶつの居場所付近も同様に)
・戸棚などの扉に掛け金をかける。
・窓ガラスの飛散防止対策、陶器やガラス製品などの滑り止め対策をする。
・お風呂の水の汲み置き(蓋は閉めておく)
・コンセントやコード類の安全確認
そして何より、“ストレスに負けない健康な身体”、日常の健康管理が重要だと思っています。
「アフターケア」
一見普段と変わらない様子をしていても、恐怖を感じたダメージはあると思いますし、しばらくして体調を崩すことも考えられます。食事量や排泄物などをチェックしつつ、リラックスして過ごせるよう気を配ってあげてください。撫でられるのが大丈夫などうぶつには、頭〜背中〜尾を手のひらでゆっくり撫でてあげるだけでも精神安定効果があります。
以上はあくまで「最低限」かな、と思います。私もまだまだ対策は不十分。我が家の猫がこんなにダメージを受けるとは思っていませんでしたし、いろんな状況を想定しつつ対策を練らなくてはいけませんね。
まだ余震も続き不安な状況ですが、被災された方々やどうぶつ達が一日も早く日常に戻れますように…