「匂い」について
2019.01.24
1月20日は二十四節気の「大寒」でした。これから2月4日の立春までの間が、一年で一番寒い時期になります。今年は比較的穏やかな冬ですが、それでもこの時期体調を崩すどうぶつ達が多くなっています。
どうぶつ達の体調の変化を察知する指標として、判りやすいのは食欲や排泄物の状態など目に見える症状ですが、意外と見逃しがちなものに「匂い」があります。特に体臭は、あまり健康状態と関連づけて考えたりしませんが、普段から注意してチェックしていると、匂いの変化で早めに不調に気付けたりします。
中医学の診察に「聞診(ぶんしん)」というものがあり、これには“匂いを嗅ぐ”という意味も含まれています。また、「五臭」といって、匂いの種類も五行の「木(肝)・火(心)・土(脾)・金(肺)・水(腎)」に分類されています。
木(肝)・・・臊(あぶらくさい)
火(心)・・・焦(こげくさい)
土(脾)・・・香(こうばしい)
金(肺)・・・腥(なまぐさい)
水(腎)・・・腐(くされくさい)
猫さんは念入りに毛繕いをして匂いを消すので、健康な猫さんはヒトの嗅覚では「無臭」ですね。
一方、わんちゃんの場合は、やや甘く「香ばしい」匂いが健康の証しです(例えて言えば、日に干したお布団のような)。それは香ばしい=脾気が良い状態=栄養をしっかり吸収できている状態=後天の気をしっかり補えている状態=健康…と解釈できます。
元気そうだけど体臭がキツイ場合は、ストレスが溜まっていたり、水分不足だったり等々で、身体にトラブルが起きる前兆かも知れません。
良い香り(←ヒトにとって)のするシャンプーで洗う前に、まずは何か思いあたる出来事が無いか(食餌や環境など…)を考えていただけたらいいな、と思っています。
みらくも生後半年を過ぎて、随分犬らしくなりました(^-^)
彼も、調子が悪い時は匂いが強くなります。逆に調子が良くなると、お風呂に入った訳でなくても匂いがしなくなります。
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