夏の養生法
2017.07.30
来週からは8月に入り、暦の上では間もなく「立秋」です。ご紹介が少し遅くなりましたが、実際はまだまだ暑さが続きますので、中国最古の医学書『黄帝内経』(前出:ブログ「春の養生法」)より、夏の養生法をご紹介しようと思います。
【夏は万物がどんどん成長して咲き栄える成長の季節です。夜は夜ふかしすることなく、朝は早く起床し、日の長さや暑さを厭わないようにしましょう。気持ちはのびのびと、身体は熱のこもらないように発散させましょう。この時季には、伸びやかに咲く花のようにすべてを発散させるようにし、鬱積することのないように気をつけるべきなのです。これに背くと、夏に活動する「心」が傷ついて病になります。例えすぐに発病しなくても、秋になって病が出てきます。】
(中医学で「心」とは、循環器だけでなく、中枢神経や精神的なものにも関わっています。)
これほど猛暑が続くと、なかなか“暑さを厭わず”というわけにはいかないと思うのですが、それでも夏が暑いのは当たり前のこと。アツイアツイと愚痴を言うよりは、せめて気持ちだけでも、“夏休みを満喫する子供達”のように、“太陽に向かうヒマワリ”のように、のびのびしないと勿体ないなということに気付きました。
近年はどうぶつ達にも過酷な夏ですが、熱中症には十分気をつけながら、わんちゃんなら家族でお出かけするも良し、猫さんなら新しいオモチャでご機嫌取るも良し…ご都合に応じて、少なくとも気持ちだけでものびのび発散して暑い夏を乗り切ってほしいな、と思います。以前のブログ「食養生・夏」も、参考になさってください。
〈ペットの東洋医学診療は京都 長岡京・華葉どうぶつ病院までご相談ください〉