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防災Cafe

2017.08.29

今回は、中医学とは直接関係がありませんが、私がずっと気になっていた「防災」についての活動をご紹介します。

先日、地元の長岡京市で、ペットの防災を考える「防災cafe ver.ペット」という催しの第1回目が開かれ、私も参加させていただきました。
まだ始まったばかりで、実際の災害対策活動という形にはなっていませんが、小さな輪を徐々に拡げて、いずれは地域全体でペットを取り巻く災害対策をしていくことを目指しています。

第1回は、「食べるを考える」というテーマでお話しさせていただきました。災害対策そのものも勿論大切ですが、まずは被災時のストレスに負けない健康な身体作りが大事ですし、それも防災のひとつだと思っています。今回は主にペットフードを選ぶ際のポイントやプチ手作りごはんのヒントを、災害対策も含めながらお話ししました。皆さん熱心に聞いていただき、嬉しかったです。

次回はまだ企画中とのことですが、今後も色々なテーマで継続されます。またここでもご紹介させていただきますので、長岡京市在住でご興味のある方は、是非ご参加下さい。

 

〈ペットの東洋医学診療は京都 長岡京・華葉どうぶつ病院までご相談ください〉

 

9月の休診日のお知らせ

2017.08.21

9月30日(土)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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夏の養生法

2017.07.30

来週からは8月に入り、暦の上では間もなく「立秋」です。ご紹介が少し遅くなりましたが、実際はまだまだ暑さが続きますので、中国最古の医学書『黄帝内経』(前出:ブログ「春の養生法」)より、夏の養生法をご紹介しようと思います。
【夏は万物がどんどん成長して咲き栄える成長の季節です。夜は夜ふかしすることなく、朝は早く起床し、日の長さや暑さを厭わないようにしましょう。気持ちはのびのびと、身体は熱のこもらないように発散させましょう。この時季には、伸びやかに咲く花のようにすべてを発散させるようにし、鬱積することのないように気をつけるべきなのです。これに背くと、夏に活動する「心」が傷ついて病になります。例えすぐに発病しなくても、秋になって病が出てきます。】
(中医学で「心」とは、循環器だけでなく、中枢神経や精神的なものにも関わっています。)
これほど猛暑が続くと、なかなか“暑さを厭わず”というわけにはいかないと思うのですが、それでも夏が暑いのは当たり前のこと。アツイアツイと愚痴を言うよりは、せめて気持ちだけでも、“夏休みを満喫する子供達”のように、“太陽に向かうヒマワリ”のように、のびのびしないと勿体ないなということに気付きました。
近年はどうぶつ達にも過酷な夏ですが、熱中症には十分気をつけながら、わんちゃんなら家族でお出かけするも良し、猫さんなら新しいオモチャでご機嫌取るも良し…ご都合に応じて、少なくとも気持ちだけでものびのび発散して暑い夏を乗り切ってほしいな、と思います。以前のブログ「食養生・夏」も、参考になさってください。

 

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8月の休診日のお知らせ

2017.07.21

8月14日(月)・15日(火)は他院勤務のため、27日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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7/10~13の休診日について

2017.07.01

勝手ながら「7月の休診日のお知らせ」に記載の通り、7月10日(月)〜7月13日(木)は研修のため休診とさせていただきます。

上記期間は電話応答ができませんが、メール(kayou.vet@gmail.com)によるお問い合わせは受け付けておりますのでそちらをご利用ください。

 

 

 

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相棒

2017.06.29

我が家には猫が2匹いましたが、このブログにも登場した事のある19歳の三毛猫イオが、先日天国へ旅立ちました。
彼女は私が新米獣医師として歩きだした直後にやって来て、仔猫の育て方、避妊手術、膵炎による生命の危機、続発した糖尿病との12年に及ぶ付き合い、晩年は私の鍼灸治療のモニターになり…文字通り身体をはって私の成長をサポートし癒してくれた相棒です。
その彼女の最期は、本当に凛として清々しいものでした。水以外はほとんど受け付けなくなった時、予定をキャンセルして側に居たいと思いましたが、深夜にドタバタと大きな音を立てながらも自力で這うようにトイレに行く姿を見て、「ワタシはワタシで出来ることをするんだから、アンタは自分のやるべきことをしなさい」と言われた気がしました。そして、私の立て込んだ予定が一段落した日に、私の膝の上で旅立ってくれました。
覚悟はしていても喪失感が募りますが、彼女が最後まで身をもって教えてくれた姿を想い、私は私のやるべきことに真摯に取り組んでいこうと思っています。

7月の休診日のお知らせ

2017.06.22

7月10日(月)~13日(木)・23日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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漢方薬のおはなし

2017.05.28

先日、富山県氷見市で開催された、漢方薬講座に参加してきました。

講師は薬剤師でチベット医の小川先生。日本ではメジャーな方剤である「葛根湯」と「大建中湯」について、それぞれに含まれている生薬の説明があり、実物を手にとって味わったりしました。

日本で「漢方薬」というと、既製のもの(レシピ通りの生薬を煎じたものを顆粒状に生成したエキス剤や錠剤)が一般的ですので、なかなか個々の生薬を実際に味わう機会がありません。また、本来はその人のその時の状態にあった生薬を選んで、同じ方剤=レシピでも割合を変えたりし、飲む時に煎じるのがベストです。実現するのはなかなか難しいですが、そういう環境が身近に広まればいいなぁと思いました。

ちなみに、チベット医の試験では、実際に野山に出て生薬を取ってくるというものもあるそうです。ちょっとカッコイイですね。

それから、カプセルや糖衣錠と違って煎じたお薬は匂いがしっかりしますよね。それが飲みづらい一因ではありますが、本来は口から入る前に鼻から匂いを嗅ぐことで身体が受け入れ準備をするとのこと。「飲みやすいお薬」より実は身体に優しいんですね。

ただ、嗅覚が人間より何倍も敏感な動物は、微かに匂いのする錠剤タイプの漢方薬くらいがちょうど良いのかな、と思いました。野生動物も自分で煎じたりはしないですしね。

「大建中湯」の生薬です。

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6月の休診日のお知らせ

2017.05.22

6月2日(金)・10日(土)・23日(金)は他院勤務のため、18日(日)・25日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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江戸時代のどうぶつ達

2017.04.25

先日獣医中医学の研修で東京に行った際に、太田記念美術館で開催されている『浮世絵動物園』という展覧会を観てきました。

海外から来た象の紹介や博覧会でのマンボウの説明図、家畜のいる風景、ペットとして可愛がられている犬や猫、擬人化された動物たち、流行した動物柄の着物……様々な動物達が浮世絵の中にいました。

特に、専用のお座布団に座ってお嬢様と一緒に琴の演奏を聴いている狆や、女性が「可愛くて仕方ない」といった様子で頬ずりしている猫などを見ると、今と全然変わらないなぁと微笑ましかったです。

獣医が馬や牛に鍼灸治療をしていた時代ですし、人々も自らお灸を据えたりしていましたから、ペット達もきっと鍼やお灸で養生していたのでしょうね。

 

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