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4月の休診日のお知らせ

2018.03.20

4月22日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

〈ペットの東洋医学診療は京都 長岡京・華葉どうぶつ病院までご相談ください〉

「おおきなかぶ」

2018.02.26

絵本「おおきなかぶ」をご存知ですか。
ロシアの民話が元になっていて、『おじいさんが丹精込めて作った蕪が大きく育ち、いざ収穫しようとすると大きすぎて抜けません。そこでおばあさんを呼んで来ますがそれでも抜けず、孫娘が呼ばれ犬も猫も呼ばれ…最後はねずみが加わって、ようやく抜けました!』というお話しです。“猫がねずみを連れてくる”というシチュエーションや“ねずみが加わると抜ける”というオチが好きでした。

 

最近、「あとちょっとの力」を大切にしていきたいな…と感じる事があり、このお話しを思い出しました。

手術や注射やお薬だけでなく、食べ物や日常のスキンシップ、「少しでも機嫌良く過ごして欲しい」と想う気持ち…等々、どの力が大きくてどの力は小さいとかではなく、色んな力が同じ方に向かって協力して引っ張ってこその治療だなと感じています。そうして力を合わせれば、嬉しい結果が出てくるものですね。

 

ちなみに蕪は、体を温めるけれど“のぼせ”も抑え、解毒に消化促進そして咳止めも、と優秀な薬膳食材です。暦の上では春でも実際はまだまだ寒い今頃にもおすすめの食材です。ドライフードがメインの場合は、いつものゴハンにちょっと「蕪おろし」をトッピング、でお試しください。

 

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3月の休診日のお知らせ

2018.02.20

3月4日(日)・8日(木)・25日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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あずきカイロ

2018.01.20

1月20日は「大寒」で、これから立春までの約2週間が、1年で最も寒い時季となります。
寒さが苦手な猫さんや高齢のどうぶつ達だけでなく、元気に走り回っている若いコ達にも案外冷えによる影響はあるものです。前回の「冬の養生法」でお伝えしたように、寒さ対策をしていないと春になってから体調を崩す原因になる事もあるでしょう。
寒さ対策には、エアコンや炬燵・床暖房のほか、夜間やお留守番時には服を着せたり毛布に潜ったり…など色々な方法があって、ご家庭の状況やどうぶつ達の年齢・体調に合わせて工夫されていると思います。そこでお勧めしたいのが、身体にも環境にも優しくて、じんわり気持ち良く温めてくれる「小豆カイロ」です。

布と小豆だけで簡単に、そして好みの柄やサイズで作れますので、是非どうぶつと人とお揃いのカイロを作ってみてください!

材料:

布(約30cm×36cm程度)、小豆(200g)

今回はオーガニックコットンを使ってハガキサイズのカイロを作りました

 

 

作り方:

⒈布の裏側に作りたい大きさの倍のサイズに線を引き、縫いしろ分として約1cm大きく切ります。

⒉布を中表に半分に折り、小豆の入れ口になる2~3cm分を残して周囲をミシンで縫います(または返し縫いで手縫いでもOK)。

⒊小豆の入れ口部分から布をひっくり返して小豆をつめ、口を縫い閉じたら完成です。

よごれ防止にカバーを作るとより良いかな、と思います。

 

使い方:

今回作ったハガキサイズ(小豆200g)なら、電子レンジで500W・1分温めるのが目安です。(小豆の量やレンジの種類によって適正加熱時間が異なりますので、まずは短時間から調整なさってください。)

直接当てても熱くはありませんが、カバーを掛けたり布で巻いたりお布団の下に置いたりなど、お好みでお使いください。長時間持続するものではありませんが、何度でも繰り返し使えます。どうぶつなら主に腰を、人は頚・腰・お腹などが保温ポイントです。

 

 

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2月の休診日のお知らせ

2018.01.19

2月4日(日)・25日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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冬の養生法

2017.12.21

12月22日は「冬至」で、暦の上では冬真盛り、陰が極まる時です。毎年動物園のカピバラが柚子湯に入っている様子がニュースになるなど、二十四節気の中で最も現代の生活に溶け込んでいる日ぢゃないかな、と思います。年末の慌ただしさや風邪の流行など体調を崩しやすい時期にあたるため、養生に気をつけるからでしょうか。

今回は、中国最古の医学書『黄帝内経』(前出:ブログ「春の養生法」)より、冬の養生法をご紹介します。

【冬は諸々のものが門戸を閉ざしてとじ籠る季節です。このような時は、夜は早く寝て朝は日が昇ってから起き、肉体的にも精神的にも静かに過ごしましょう。寒さに触れないよう暖かくし、過労して汗をかかないようにしましょう。これに逆らうと、冬の主役である「腎」が傷つき病になります。たとえ直ぐに発病しなくても、春に病が表に出てきます。】

(中医学で「腎」とは、泌尿器だけでなく、生命の根本・成長や老化にも関わっています。)
その土地によって冬の厳しさが違いますから、全てが現代の日本の冬に当てはまる訳ではありませんが、それでも他の季節に比べると「朝は日が昇ってから起き」るのが良いなんて、優しいなぁ…と意外に思いました。一方、年末年始は様々なイベントが目白押しの時季ですから、「過労しない」「心静かに過ごす」のはなかなか難しく、気をつけないといけないですね。

冬至を過ぎれば今年もあと僅か。ますます寒さが厳しくなりますが、暖かく楽しく過ごして、どうぞ良い年をお迎えください。

 

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年末年始と1月の休診日のお知らせ

2017.12.18

新年1月2日(火)・4日(木)は他院勤務のため休診とさせていただきます。

また、1月21日(日)・28日(日)は研修のため休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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柿が赤くなれば…

2017.11.21

11月22日は二十四節気で『小雪』、各地で初雪・初冠雪の便りが届いていますね。
すっかり寒くなりましたが、今年は11月に入ってから好天の日が多かったので、我が家の干し柿が美味しく出来ています。

       

( ↑ 往診先のお家で実った渋柿をいただいて吊るしました!)

 

“柿が赤くなれば医者が青くなる”といわれるくらい、柿は栄養豊富な果物です。
薬膳として生の柿は、食性が『寒性(身体を冷やす)』で清熱・解酒毒・潤肺・止渇といった作用があり、発熱や咳・口内炎・二日酔いに効能があります。
一方、干し柿にすると、食性が『温性(身体を温める)』に変わり、潤肺・渋腸・止血・健脾といった作用があります。咳や渋り腹に効き、疲労回復やエネルギー補給にもおすすめです。

 

柿の利用は果実だけではなく、「柿の葉茶」や「柿渋(未熟な果実から作る)」などがよく知られていますが、なんと柿の実のヘタも立派な生薬なんです。「柿蔕(してい)」といい、効能は胃の降気、いわゆる“しゃっくり”に効くお薬として使われています。良い生薬とされるものは大きさなど規定があるようですが、一番捨てられそうな部分が実は優秀なお薬だったとは驚きでした。
また、干し柿の表面にできる白霜も「柿霜(しそう)」という生薬で、喉痛・咳・口内炎などに効果があるとされています。

 

ちょうど柿が美味しい季節、身体を冷やさないよう食べ過ぎには注意ですが、ご家族からお裾分けを少し貰って、是非一緒に楽しんでほしいです。

 

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12月の休診日のお知らせ

2017.11.20

12月1日(金)〜3日(日)・24日(日)は研修のため、休診とさせていただきます。

(上記以外は土・日・祝日もご予約いただけます。)

 

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お灸のススメ

2017.10.26

10月23日は暦の上では「霜降(そうこう)」と呼ばれる日で、露が冷気で霜になって降りる頃とされています。実際、先日の台風21号が通過しても気温があまり上がらず、寒さを感じる日が続いていますね。
そんな雨が降ったり冷えこんだりする日には、お灸の出番です。

お灸は調子が悪い時だけでなく、寒さや疲れに負けない身体づくりなど、日々の養生にも役立ちます。例えば、松尾芭蕉の『奥の細道』の冒頭、旅立ちの前に「三里に灸を据え…」という一節がありますが、膝の少し下にあるこの“足三里”は、胃腸にも足腰にも効くとても優秀なツボで、養生にはぴったりです。

「熱くない?」「毛が焦げない⁈」と言われることがありますが、毛皮のあるどうぶつ達にはちょうど気持ちの良い暖かさになります。
「病気ではないけどなんとなく元気が無い」とか、「今は元気だけど高齢で今後が心配…」という子達にも是非取り入れて欲しいな、と思っています。
台座にモグサを成型してあって火をつけるだけのお灸や棒状のお灸など、ご家庭でできるお灸もありますので、いつでもお気軽にご相談ください。

↑ 膝下のやや外側(足三里)

 

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